アシストスーツ技術の進化により、様々な現場での活用が広がっています。これらの製品は、従業員の身体への負担を軽減し、効率的な作業を支援するために開発されました。
本記事では、アクティブ型とパッシブ型という二つのアシストスーツタイプについて徹底解説します。
また、建設・介護・物流・農業分野での導入事例や、おすすめ製品を紹介します。
アシストスーツ導入は、労働時間の短縮や作業効率の向上、雇用環境の改善や従業員満足度の向上につながります。
ぜひ、お悩みの現場に最適なアシストスーツを探して、業務効率向上につなげてください。
東証スタンダード上場企業×金沢大学が10年以上の歳月をかけて、研究開発改良を重ねたパワーアシストスーツ。
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アシストスーツの活用が広がる現場
アシストスーツは、物流や製造の作業現場をはじめ、介護や農業など様々なシーンで活用されています。特に製造・工場・倉庫・介護・農業・漁業・立ち仕事・育児といった業種や業態では、その普及が顕著に広がっています。アシストスーツは、腰や背中への負担を軽減し、作業効率を向上させることが期待できる製品です。また、人工筋肉や空気圧の技術を活用したものもあり、これらのスーツは幅広い分野で大きな効果を発揮しています。
建設業界でのアシストスーツ導入事例
建設業界でも、アシストスーツの導入により、作業効率向上や労働者の負担軽減が図られています。例えば、重量物の搬送や、中腰での作業が続く現場では、アシストスーツの支援により、作業員の疲労や負担が大幅に軽減されています。これにより、建設業界全体の労働環境の改善や労働力不足の解消に寄与していると言われています。
介護分野で役立つアシストスーツ
介護分野においても、アシストスーツの活用は大いに期待されています。特に高齢者の介助を行う際に、介護スタッフの負担を軽減し、安全で効率的な支援が可能となるため、ますます重要性が増しています。また、介護スタッフの負担を減らすことで、働きやすい環境が整い、人材確保も容易になると言われています。
物流や農業でも注目されるアシストスーツ
物流や農業分野でも、アシストスーツが広く注目されています。物流業界では、荷物の運搬や長時間の立ち仕事による疲労を軽減するため、アシストスーツの導入が進んでいます。農業分野では、重い荷物を運んだり、農作業での姿勢負担を軽減するために、アシストスーツが活用されています。これらの分野でも、アシストスーツが効果的に利用されることで、作業員の負担が軽減され、生産性が向上し始めています。
アクティブ型(動力)とパッシブ型(非動力)アシストスーツの違い
アクティブ型 | パッシブ型 | |
動力 | 〇 | × |
価格 | 高価格 数十万円~ | 低価格から 1万円~数十万円 |
ターゲット層 | 大企業向け | 個人でも手に取りやすい |
仕組み | 電動 | ゴム/空気/バネなど |
導入 | 稟議など 検討が必須 | お試しでも 簡単に導入可能 |
重量 | 中程度~重い 3kg~7kg程度 | 超軽量~中程度 数百g~4kg程度 |
アクティブ型とパッシブ型アシストスーツの違いは、主に動力の有無です。アクティブ型は動力を持ち、パッシブ型は動力を持ちません。パッシブ型は、軽量で装着が容易、低価格であることがメリットです。具体的には、アクティブ型は数十万円~ものによっては100万円を超えてきます。対してパッシブ型は10万円以下で購入できることが多いです。一方で、アクティブ型は、より強力な支援を提供できます。
また、アクティブ型とパッシブ型のアシストスーツは、物流や製造業をはじめ、介護や農業などあらゆるシーンで活躍しています。どちらのタイプも、腰への負担を軽減し、作業効率の向上に寄与しています。
アクティブ型アシストスーツの特徴と使用環境
特徴
- パッシブ型よりも強力
- 50万円以上とユーザーを選ぶ
- 導入に稟議が必要
- 最低でも3kg以上と重い
アクティブ型アシストスーツは、動力を有しているため、強力なサポート力が特徴です。
しかし、最低でも1着50万円くらいは見ておかないとならないため、個人や事業規模の小さい企業で導入するのは難しいでしょう。
1人だけ着ていても、労働環境の改善とは言えません。
大企業の大工場などで、ハードな業務に就く方向けと言えるでしょう。
逆に、そういったニーズがあり、予算が潤沢にあるのであれば、まずは各アシストスーツメーカーへ資料請求と見積もりを取ってみるとよいでしょう。
額が額なので、気軽に買って導入できる代物ではありません。
パッシブ型アシストスーツの優れた効果
ポイント
- 軽量
- 装着が簡単
- 低価格で人を選ばない
- 幅広い分野で活用
- 導入しやすい
- 高価格帯商品もあるので注意
パッシブ型アシストスーツは、軽量で装着が容易、低価格であることが優れた効果です。これにより、物流や製造業の作業現場だけでなく、介護や農業など様々な業種で活用されています。製造・工場・倉庫・介護・農業・漁業・立ち仕事・育児など、多岐にわたる業界で普及が進んでいます。
荷物や重量物の持ち上げ・持ち下げ・運搬時にかかる腰への負担を軽減するだけでなく、中腰や前かがみ姿勢で行う作業でも、前傾姿勢の負担を軽減してくれます。
このように、パッシブ型アシストスーツは、多くの労働環境で働く人々をサポートしています。
また、個人でも手が届く価格であるため、スポーツや育児、在宅介護など、使える用途は無限大です。
アシストスーツ選びのポイント
アシストスーツは、作業者の腰や身体的負担を軽減することを目的とした製品で、現場環境の改善に貢献します。腰痛を抱える人が多い日本では、アシストスーツが注目されており、将来的にはヘルメットや安全靴と同じように、腰を守るための必需品となるでしょう。アシストスーツ選びのポイントは、以下の3つです。
- 腰への負担軽減機能と補助力の強さ
- 軽量で動きやすい素材と設計
- 価格帯に加え安心できるメーカーなのかの確認
1.腰への負担軽減機能と補助力の強さをチェック
アシストスーツの効果を最大限に引き出すためには、腰への負担軽減機能と補助力の強さをチェックすることが重要です。
例えば、腰ベルトフィッティングシステムを搭載したサポートジャケットBb+ワイドは、ダイヤルで締め付け調整が簡単に行えます。
補助力が強い製品を選ぶことで、作業者の負担がより軽減されるでしょう。
2.軽量で動きやすい素材と設計に注目
アシストスーツは、作業者の動作に制約を与えないよう軽量で動きやすい素材と設計が求められます。
軽量であることで疲れにくく、動きやすい設計により作業効率が向上します。
同じパッシブ型(非動力)タイプであっても、重さ数百グラムの超軽量型から、4kgもある重量タイプまで存在しています。
例えば、50kgの女性が4kgを背負うのと70kgの男性が4kgを背負うのでは、大きな違いですよね。
本体重量が重いと、それだけで負担軽減効果が薄れてしまうでしょう。
また、通気性の良い生地や洗濯可能であることなどを条件に採用することで、長時間の使用でも快適に過ごすことができます。
3.価格帯に加え安心できるメーカーなのかの確認
アクティブ型(動力タイプ)、パッシブ型(非動力)のどちらでも言えることですが、まさに値段はピンキリです。
機能の検証、予算との兼ね合い、しっかりと検討を重ねてから導入しましょう。
また、ピンキリであるのは値段だけではありません。
販売・開発しているメーカーが、ちゃんとした企業であるか?こちらを確認する必要があります。
というのも、パワーアシストスーツ業界自体の歴史が浅いため、採算が合わず、事業から撤退してしまう企業も後を絶たないのです。
パッシブ型の安いアシストスーツを購入したとしても、50着、100着導入すれば、5万円計算でも250万円~500万円です。
企業が撤退してしまったら、さらに言えば企業自体廃業してしまっていたら、アフターサービスや保証はききませんし、買い替えることもままなりません。
加えて、廉価版だったり、ガワと名前だけ変えた類似品だったりと、有象無象が増えてきています。
ちゃんと信頼のおける販売元で、安心できる商品なのかはしっかりと確認しましょう。
おすすめアシストスーツ製品一覧
アシストスーツは、これまでに数千社以上のデモ実績があり、多くの企業で活用されています。
以下に、おすすめのアシストスーツ製品をいくつか紹介します。
- サポートジャケットBb+
- マッスルスーツEvery
これらの製品は、現場環境の改善や作業者の負担軽減に効果的です。アシストスーツ選びの際には、自分たちの現場環境や作業内容に合った適切な製品を選ぶことが、より効果を発揮するためのポイントです。
パワーアシストスーツの老舗|UPR社製サポートジャケットBb+シリーズ
サポートジャケットBb+は、パワーアシストスーツ開発の老舗、UPR株式会社が開発/販売しているパッシブ型(非動力)アシストスーツです。
その特徴は、なんといっても存在感を放つバックボーン(Bb)でしょう。
第二の背骨と称された外骨格です。
このバックボーンを中心に、肩、腰、膝を連動させ、負担を軽減させてくれます。
背中に芯を通すことによる、姿勢改善効果も期待されています。
UPR株式会社とは|パレット事業の上場企業/物流で働く人の悩み改善のために
もともとパレット株式会社であるユーピーアール株式会社は、1979年に設立された日本の東証スタンダード上場企業で、東京と山口に本社を構えています。資本金は9,600万円で、2023年8月期の売上高は連結で148億円、単体で143億円となっております。
また、同社ではパレット等の物流機器のレンタル・販売事業やアシストスーツ事業、物流IoT事業などを展開しており、デポも全国各地に約190カ所設けられています。詳細な組織図や連絡先については、ホームページで確認することができます。
アシストスーツ事業においては、作業者の腰への負担を軽減し、姿勢をサポートする機能が備わった製品が提供されており、介護や製造、物流などの現場で活躍しています。
参考
物流にたずさわる中で、労働者の負担を軽減させる目的でサポートジャケットが開発されました。
イノフィス社製|話題のマッスルスーツEveryを徹底解説
マッスルスーツEveryは、作業者の腰や身体の負担を軽減する目的で開発されたイノフィス製のアシストスーツです。
引用:マッスルスーツ エブリイ
空気圧式の人工筋肉がサポートしてくれるアシストスーツです。
発売当初はダウンタウン浜田さん出演のTVCMを放送していたので、記憶に残っている方もいるかもしれません。
イノフィス株式会社とは|
イノフィス株式会社は東京理科大学発のベンチャー企業です。
東証スタンダード上場企業の菊池製作所が出資連携しているグループ企業です。
マッスルスーツの商品化の目途が立った折に会社化されました。
マッスルスーツの原型とイノフィス社とユーピーアール社の関係
マッスルスーツEveryの原型は、株式会社イノフィスと上記の株式会社ユーピーアールが協働で研究開発を進めてきたマッスルスーツに源流があります。
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ほぼほぼ開発初期モデルのため、イノフィス、ユーピーアールともに、現在の商品とは似ても似つきません。
エアーコンプレッサーも必要で、重量が7kgもある超重量タイプで、まさにプロトタイプと言えるモデルですね。
これらの研究データ、開発ノウハウをもとに、二社は商品路線を分離し、サポートジャケットBb+と、マッスルスーツEveryに独自路線を歩むようになりました。
これにより、女性や高齢者を含む多様な作業者の負担軽減が可能で、現場環境の改善に貢献します。
腰痛は日本人の約10分の1が悩むと言われており、腰の悩みは社会的に大きな問題となっています。
アシストスーツが注目される理由です。
ヘルメットや安全靴のように、アシストスーツを用いて腰を守る時代が近いとされています。
アシストスーツ導入で得られる副効果
アシストスーツ導入による副効果として、働きやすい環境づくりや離職防止が挙げられます。
腰や身体の負担を軽減することで、女性や高齢者など多様な作業者が働きやすい職場環境が創造され、社会参加が促進されます。
また、働きやすい職場環境の創造は、作業者の離職防止にもつながります。
労働時間の短縮と作業効率の向上
アシストスーツの利用により、労働時間の短縮と作業効率の向上が期待できます。腰や身体の負担を軽減することで、女性や高齢者など多様な作業者にも働きやすい環境が創造され、社会参加の促進につながります。
また、働きやすい環境を整えることは作業者の離職防止にも繋がり、企業にとっても大変有益です。
職場環境改善による従業員満足度の上昇
アシストスーツの一つであるサポートジャケットBb+PROⅢは、あらゆる作業姿勢で効果を発揮します。腰椎椎間板に加わる圧力測定値や体幹前傾角度の改善が期待でき、作業姿勢を良い状態に導く効果もあります。
この製品を使用することで、腰の負担を軽減し、様々な分野での効果が期待できます。これにより、従業員の満足度が向上し、より良い職場環境が実現されることでしょう。
労働災害やケガの予防効果を期待
厳しい現場で長期間労働をしていると、どうしても疲労が蓄積してしまうものです。
そういった際に恐ろしいのが、労働災害です。
労働災害が起きてしまうと、従業員本人はもとより、企業側にもデメリットしかありません。
人員的、金銭的、安全管理の責任と、損失しかないでしょう。
それらを完全に防ぐことは難しいものですが、アシストスーツを利用することで、軽減を期待することができます。
また、労働中のケガだけではなく、勤務外においても疲労の蓄積によるケガや事故などを予防する効果も期待できるでしょう。
まとめ:アシストスーツ導入で業務効率アップへ
アシストスーツは、物流や製造業だけでなく、介護や農業などあらゆる業種で活躍しています。労働時間の短縮や作業効率の向上、従業員満足度の上昇など、多くのメリットが期待できるため、製造・工場・倉庫・介護・農業・漁業・立ち仕事・育児など、あらゆる業種業態において普及が広がっています。
アシストスーツ導入によって業務効率アップを目指しましょう。まずは、導入に関する情報を調査してみてください。